個性的な色

紫色のボン
鮮やかな紫色のボン。オーダーで製作したが、あくまでも練習用だ。
（といっても、本番用の衣裳と比べ、その縫製や仕様に何ら変わりがあるわけではない）

このオーダーはなんと北米在住のクライアントさんからのもの。
今までにも、2着の衣裳をご注文いただいている。ボンなら既製品の方が安いし手軽だと思うところだ。ところが、現地でも、練習用のボンは入手できるが、既製品ではなかなか身体にあったものが見つからない……ということで、オーダーされたもの。骨格が華奢で細めの日本人は、北米の規格サイズだとなかなか丈と幅が合わない、というのも頷ける。

既製品の練習用のボンだと、白や黒が一般的で、カラーがあったとしても薄いピンクやブルーぐらいしかない。しかし、オーダーとなると、受注してから材料の手配をするので、チュールやペプラムに使う生地の定番色であれば、好みのカラーで製作することができる。微妙な中間色となると難しいが、色鉛筆にあるような基本的な12色ぐらいなら対応可狽ｾ。

そしてオーダーされたのがこの紫。練習用のボンとして製作したのは初めてだし、衣裳でもあまり使ったことがない色だ。
最近は、レッスン用のレオタードも色やデザインが豊富で、私が子供の頃とは、まるで事情が違っている。ボンだって、こんな風に個性があってもいい。