深紅のメドーラ 色合わせレンタル用のメドーラ07と同じものを製作することになった。地明かりでは暗く見える色味だが、照明があたると深紅になり、ややもすると朱色にハレーションしてしまう真っ赤より落ち着いていて、大人にはお勧めの色調だ。 ただ、この微妙な暗さのワイン色はジョーゼットでは難なく見つかるのだが、ボディに使用する生地にはなかなかない。サテンでもアムンゼンでもシャンタンでも、ワイン色はもう少し赤っぽかったり、明るかったり、ボルドーだと紫に近く、臙脂だと茶色味が強い。手元の生地見本帳をあれこれめくっても、なかなかイメージ通りの色が見つからなかった。 以前に製作した時、やはり手配したアムンゼンの色が気に入らず、アムンゼンの上にジョーゼットを重ねて色味を合わせたのだった。色味はあったけれど、身頃は裏地を入れると3枚重ねになってしまい、扱いも大変だったので、今回はシンプルにまとめたかった。 そこで、思い切って裏地をカラーの葛城にすることにした。こうすれば葛城+ジョーゼットで分厚くなることはないし、葛城の色が必ずしもジョーゼットに一致しなくても、ジョーゼットをかけることでかなり中和できると考えた。 早速、手配した生地を裁断して土台となるチュニックを製作。思った通り、これなら「ボディとスカートの色が違う」ということにはならなそうだ。 投稿ナビゲーション from Germany深紅のメドーラ