春夏秋冬—春

パズル：その2
春夏秋冬の春の衣裳にとりかかった。
これも、いくつかの工程を縫製スタッフと分業する嵐閧ｾが、まずはサンプルとなる1着を製作する。一番時間がかかるオーバースカートから始めることにした。

この春夏秋冬は、ボディは同デザインの色違い、スカートは各季節でデザインも変えることにしている。直線的だった冬に対し、春は植物柄のモチーフを裾いっぱいに配し、ボディから繋がるシャンタンのアウトラインも花をイメージするアーチ型にすることにした。

冬で経験済みとはいえ、モチーフの分解-組み合わせが悩ましい。
ボリュームが偏らないように、ラインが平凡にならないように、とあれこれ考えながら、モチーフの配置を決める。まち針で仮止めしてから、ミシンで本縫いをするが、モチーフのアウトラインが細かいため、ミシンを手回しで動かさなければならないヵ所も多く、これまた時間がかかる作業だ。
半分を付け終わって、あと半分。外は雨の日曜日、今日はもう一踏ん張り粘ってみよう。