板にのせる

経験の積み重ね
試行錯誤を繰り返した””サカナ””の衣裳、舞台本番の日を迎え、ゲネから立ち会った。稽古場でのリハーサルを見ていた時は、トンデモ衣裳になってないかと不安を感じていたけれど、照明があたってみると、全く違って見える。舞台の上というのは本当に不思議な空間だ。
そして、改めて舞台に乗った衣裳を見ていると、たとえ同じデザインであったとしても、素材を、色を、部分的なカットを、パターンを変えてみたらどうなっていたのだろう…..と、また新しいアイディアが浮かんでくる。その衣裳を製作していた時は、それはそれで精一杯取り組んでいたのだけれど、完成したところで終わり、というわけではない。もちろん、時間や落Zのしばりがあるから、どこかで現実的に、とにかくブツをカタチにしなければならない。完成した衣裳に完璧に満足することなど、まずあり得ないけれど、そうなるまでの道程や経験は、しんどいことも楽しいこともひっくるめて、自分の財産になっていくんだと思う。

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