取って付ける

足し算のデコレーション
『取って付けたような』という阜サは、あまりポジティブな意味では使わないと思う。そしてこれは、まさに””取って付けた””デコレーションなのである。

ベースはジャガードドレス01ライム系。爽やかなカラーと上品な雰囲気は良いのだけれど、オッフェンバッハの「パリの賑わい」の音楽で振り付けられた作品に出てくる可愛くて小粋なパリジェンヌのドレスにはちょっと弱い…..。何かアクセントが欲しい、という事で、たまたま、その場にあったパープルのリボンをのせてみたのだ。
最初は、「悪くない」気もしたのだけれど、暫くして目が慣れてくると「やっぱりわざとらしい」、『取って付けた』まんまな印象。いや、事実、取って付けたのだから、アタリマエなのだけれど、ひとつわかったのは、ライムカラーとパープルが意外と相性が悪くないということ。そこで思い切ってウエストにもパープルの切り替えを付けてみると、うん、こっちの方がアクセントのバランスがぐっと良くなった。更に手元にあった藤色のブレードにパープルのリボンを抱かせてフロントに載せてみる。これも、あった方が良い。

こうして足し算を重ねて出来上がったドレス。出来上がってみると、そんなもんかな、と感じるけれど、振り返ってみると、ここに到達するまでには、結高ネ道程があったと気づく。”