とあるコンクール

コンクールとオデット
1375961336午前中にとあるコンクールへ行ってきた。もう何年もオーダーをして下さったクライアントさんが出場されたのだ。普段は海外で生活されているので、彼女を生で観る事ができるチャンス、ということで馳せ参じてきた。
最近は、一年中日本全国あらゆる地域でコンクールが開催されているが、なかなか脚を運んだことがなかった。一つ一つのテクニックを丁寧にきちんとやり切ることが最優先とされるコンクールでは、ダンサーの個性を見極めることは難しく、ややもすれば、皆一様に上手なのだけれど、どこか一辺倒でツマラなくなってしまう。そもそも数分間のバリエーションでダンサーの感性や阜サ力を感じ取ること自体が難しい。アマチュアのダンサーであればなおのこと。それでも、コンクールを見て印象に残ったことは、一人ひとりがコツコツとレッスンを積んできたのだろう、という真面目さやひたむきさ、そして、ここ数諸Nで日本人ダンサーの体型が随分良くなったということ。あと10年もしたら、コンクールの内容もまた変化してくるのかもしれない。

さて、工房に戻り、チュチュの製作を続行、ボディのデコレーションに着手。これはオデットのチュチュになるのだけれど、そういえばオデットって、コンクールではあまりみかけない。一般的に考えたら「いかにもバレエ」な作品なのに、コンクールで踊るには地味すぎるのだろうか? だったら、金平糖やオーロラも派手なテクニックの見せ所があるわけでもないけれど、こちらはどのコンクールでも見かけるレパートリーだ。このオデットを着るクライアントさんも、コンクールで着用するとのこと、検討を祈りたい。