とあるコンクール その後 ダンサーの成長を感じて“先日のコンクール、これは卵Iだった。仕事もあったので、お目当てのクライアントさんが出場される前後20名ぐらい?を見て帰ってきたのだが、彼女は見事、卵Iを通過していた。決戦では、また卵Iと違う作品を踊るというので、決戦も観に行った。これも見たのは彼女を含めて10名ぐらいだっただろうか。個人的な感想として、彼女のはっきりとしたプレゼンテーションやしっかりとしたテクニックはひときわ印象深かった。偶然、彼女の数名後に見慣れたチュチュを発見、こちらも現在レンタル中のクライアントさんだった。偶々見た10名程度の出場者に2名もクライアントさんがいるなんて、ラッキーだな、なんて思っていたら、後日webサイトで発浮ウれた審査結果で、チュチュのクライアントさんは4位、そしてお目当ての彼女は、1位を獲得していた。彼女は海外のコンクールでも上位入賞を果たしているので、その実力は推して知るべしなのだけれど、一発勝負のコンクールで確実なパフォーマンスを成し遂げるのは、日頃のレッスンに裏付けられた底力というか確かな基礎力に寄るものだろう。それにしても、陰ながら応援していただけに、我が事のように嬉しかった。 初めて彼女の衣裳を作ったのは、もう7年も前。海の向こうからの注文には戸惑いもあった。メールで送られてきた採寸サイズの数字を頼りに、パターンをおこし、仮縫いができない中、トルメ[と数字を見比べながらの製作は、到底順風満帆とはいかなかったが、衣裳を送り出すと、彼女のお母様から、細かいメッセージをいただいた。それはデザインや仕上りに対するお褒めの言葉であったり、実際に着用した結果の問題点や注意点で、それらは、次回作へと反映された。そうして、もう、7-8着は作っただろうか。時々送られてくる写真や、ネットの動画に投稿されていたコンペティションでの映像などに励まされるとともに、衣裳を作りながら彼女の成長を感じる日々だった。その彼女が、目の前でコンクールの舞台に立ち、最高の結果を残してくれた事は、衣裳を制作した私にとっても大きなご褒美だ。明日にはまた日本を離れるという彼女の、更なる活躍を期待したい。” 投稿ナビゲーション オデット休み前