エスメラルダ 瓢箪から駒事の発端は8月だった。スモーキーな赤紫の染めのチュチュを作ってみようと思い立ち、生地をカットして染めた時の事…..。そもそも、染める作業はなかなか計算通りに行かないので、色のイメージもガチガチに固める事はしない。多少、紫に転ぼうが、赤が強くなろうが、あるいは薄い、濃いも含めて、大きめの許容範囲で対応しているが、予想外の事態が発生。 全段50Dの白を染めたというのに、染料の入り方に大きな差が出たのだ。ちょうど反物の変わり目だったので、糊のつき方やら何やらが原因で、反物によって色の入り方が違ってしまったということだろう。それにしても、ここまで差がつくとなるとこのままでは仕立てられない…..。 そこで色の入らなかったチュールははずし、用尺を再計算して段を入れ替え、下の段には新しく紅色のチュールを組み合わせる事にした。 そうしてチュチュに仕上げてみると、グラデーションのカラーに紅色のニュアンスがプラスされ、なかなかどうして、当初のイメージの赤紫に近くなった気がする。さながらカーネーションのよう。これは瓢箪から駒になるか…… . 投稿ナビゲーション エスメラルダエスメラルダ