実験の経過

赤紫、青紫、暗紫、葡萄色…..

1390986207手強いというか、面白いというか。
今回、興味深く観察していたのは、前回色が入りが悪かったチュールがどうなるのか、そして、既に色が入っているチュールを同じ染液で染めた場合、白の場合とどんな差が出るのか、だ。

で、まず全体を一緒に染めた場合の結果としては、やはり色の入り具合に差が出たこと。今回は30Dチュールの染まり効果が低かった。そして、50Dチュールでも前回に色が入らなかった数枚は、今回も色の入りが顕著に悪かった。

そこで、染まりの悪かった数枚を含む段を単独で染めてみることにした。とはいえ、平均的に染まるとは思えないので、いざとなれば全段を入れ替えられるよう、別に白のチュールを準備した。
染料を濃くして、まずは斑の段を染めてみる。以外にも斑がほとんど気にならなくなるほど染まっていった。それにしても、その染まり方がオモシロイ。今回は2種類の色を混色しているのだが、青系の色の入り方が著しく、全体で染めた時よりも藤色に染まったのだ。
試しに、染液を変えずに、白のチュールを染めてみると、こちらは赤紫に染まった。
ふむ。オモシロイ。どちらを採用するかは、この下の段を染めてから決めることにした。

さて、更に下の段は、前回染めムラが出た時に使わなかったチュールの再利用。既に赤紫の色が入っているので、もう少し紫になるようにしたかったのだが…..。

最初はなかなか色が入って行かなかったように見えたが、染液の温度が上がるにつれ、色がどんどん入っていったらしい。気がつけば思った以上の濃い色になっていて、濃赤紫というよりは葡萄色。

1390986207同じ赤紫でも、赤っぽかったり青に転んでいたり、薄かったり、暗かったり、と随分幅広い色味が出揃った。直感で、座りの良さそうな変化で並べてみた。これでチュチュにしてみるか…..。