オディール

本縫い
1394616752敷かれたレールの上を走るように、下描きした線にブレードを載せてミシンで叩く作業は、ペン描きに比べると、迷いなく淡々と進められる。
なぞるだけ、とは言え、黒地に描いた淡色の線は、白いミシンテーブルの上にのせた途端に見えなくなるし、スパンコールをひと粒ずつ入れ込みながら縫い進めていくスピードは鈍く、終わってみれば肩はバリバリだったりする。