アイロン逝く

お盆のハプニング
世間一般がおやすみムードのこの時期、工房に篭ってチクチクしてるのも悪くない….と、ワークスペースに陣取って手を動かしていたところ、手に持っていたアイロンの調子がおかしくなった。待てど暮らせど温度が上がらないのだ。全く上がらないわけじゃない。そこそこ熱くはなるけど、プレスできる程ではない。うーむ、熱線の一部が逝っちゃったって事かな…..。
テーラーなんかに比べれば、バレエの衣裳では、アイロンの使用頻度はそれほど高くないと思う。そこそこ小回りが効いて、軽くもなく、重くもない、ティファール製のアイロンは、既に10年以上使っている。業務用ではなく、あくまでも家庭用ということを考えれば、そろそろ寿命だったのかもしれない。

ヘビーユースではないとしても、無くてはならないモノだけに、使えないものを持っていても意味が無い。早速、新しい商品の物色を始めた。メーカーの謳い文句やネットの口コミも見た上で、使い慣れている事を考えると、ターゲットは、やはりティファールの上位機種一択でキマリ。お盆であってもネットショップではその場で発注ができ、決済を済ませると、数時間後には『商品を発送しました』のメールが着た。来週には何事もなかったかのように新しいアイロンを手に作業をしているのだろう。お盆なんかなんのその。ネット社会の便利さを実感するとともに、お盆やお正月であっても『お休みだからしようがない』と諦める口実がなくなりつつある事に、そこはかとない不安も感じる。