怒濤の1週間 本番は明後日、4月27日。先週の日曜日、急遽、ワインカラーのチュチュ4着をレンタルすることになった。別に用意していた衣裳があったのだが、諸事情により、変更することになったのだ。このチュチュは在庫がS2着、M1着、L1着の計4着しかない。必要数が4着なので、在庫のサイズでやりくりするしかなかった。該当する生徒さんの一番大きい方にL、一番小さい方にSを割り当てるとして、問題が真ん中の2着分。1名は165cm程度、1名は157cm程度で、本来なら、LとM、ないし、どちらもMで良さそうなところだが、衣裳の方はSとMが1着ずつしかないのだ。 とりあえず衣裳を試着してもらったところ、165cmの生徒さんが超細身の足長さんなので、ボディはSサイズでも大丈夫、ただし、スカート丈が短すぎる、とのことだった。然りごもっとも。165cmでSサイズのスカート丈ではバランスがとれる筈もない。 1着だけならなんとかなる、と、その日のうちに衣裳をピックアップし、Sサイズの1着はスカートの丈出しをすることにした。 丈出し、となると、1番上に既存のものより長いスカート丈の段を足せば良いのであるが、1番上に足すためには、まず、ボディとスカートの接ぎを解かなければならない。また、この衣裳のように1円のオーバースカートがのっている場合は、このオーバースカートも外さなければならない。更に、そのままでは、1段足すにはパンツ側の縫い代が足りないため、一度、既存の1段を取り外し、少し下に下げて縫いつけ直し、その後、新しく1段を縫いつける必要がある。 こうしてスカートの段を足した後、バラバラに解体したオーバースカートを再びのせ、上下を接ぎ合わせて、作業完了となる。 衣裳をピックアップした日曜日のうちに、解体作業はしておいたものの、月曜日と火曜日は他に優先すべき作業や外出の嵐閧ェあり、結局、作業が仕上がったのは水曜日だった。水曜日にはリハーサルがあると聞いていたので、できあがったチュチュを届けて一安心….と思っていたが、間もなく電話が鳴った。 4人を並べてみると、流石に165cmの生徒さんのボディが短すぎ、一人だけ子供っぽく見えてしまうというのだ。確かに、いくら胴が短いとはいえ、丈だけ考えればLサイズでもおかしくない身長なのだ。一方、157cmの生徒さんの方にMサイズはボディが若干長いという。そこで、丈出しをしたSサイズを157cmの生徒さんへ回し、165cmの生徒さんにはMサイズを着てもらったところで165cmの生徒さんには「やっぱりスカート丈が短い。」印象。157cmの生徒さんのスカート丈が長くなったので、余計にそれを感じるのだろう。 結局、今度はMサイズの衣裳を持ち帰り、これも丈出しをすることにした。問題は時間だった。次のリハーサルは金曜日、土曜日は舞台稽古で日曜日には本番だ。こんな時に限って、木曜・金曜、それぞれに外出の嵐閧ェあった。 時間がとれるのであれば、まる1日あれば終わる作業だが、ちょくちょく外出しなければならない途切れた時間では、作業が終わるかどうか、自信がなかった。先生には「最悪、舞台稽古の日までお時間を下さい。」とお願いし、嵐閧オていたその他の作業を一切中断して、お直しにとりかかったのが昨日の午後だった。 幸い、今日の外出は嵐閧謔闡≠ュ終わり、夕方前には仕上げる事ができた。これで、夜のリハーサルまでに届けることができる。今週は気が焦る1週間だった。来週後半はゴールデンウィークに入るから、どうせのんびりしてしまうだろう。少しは緊張感が味わえてよかったのかも。 投稿ナビゲーション リフォーム物語連休前夜