春夏秋冬—冬

アタマの疲労
1242388059シンデレラに出てくる四季の精の衣裳を作ることになった。春夏秋冬、4パターンのクラシックチュチュだ。4色揃った時、それぞれの存在感が出るように、彩度の高い、はっきりとした色を使うことにした。

まずは冬。ブルーや紫も考えたが、やはり冬は雪のイメージが強く、彩度の強い色を持ってくるのは違和感がある。結局、薄いグレーに落ち着いた。
デコレーションはシルバーのモチーフをメインにして、ブタニカルな雰囲気にするつもりだが、スカートは4種それぞれ個性があってもいいかもしれない。

実は材料は数週間前に仕入れたものの、ちっとも作業は進んでいなかった。

今回は、先にきっちりとしたデザインを決めてしまうのではなく、素材を前に、「どう使おうか」と、思いを巡らせ、アイディアが浮かぶと、それを試してみる、という事を繰り返していたのだ。
色々と考えながら、具体的な形にしていく作業は時間がかかる。数日の間、試行錯誤を繰り返していたが、やっと形が決まると、ほっとするとともに、どっと疲れを感じる。
作業としては、たいした事をしているわけではない。ビーズ刺繍なんかの方が、よっぽど眼や身体に負担をかけると思うのだが、あーでもない、こーでもない、と考えているうちは、作業から離れていても、心のどこかに引っかかっていて、知らないうちにストレスになっているのかもしれない。