シルフィード

レトロ・クラシック
ここ2日間で仕上げをしていたシルフィード。ラウンドネックに15Dチュールのパフスリーブ、ネックラインにオーガンジーのフラワーモチーフを飾り付け、スカートも1段目は15Dチュールを使ってたっぷりとギャザーをとっている。15Dチュールは、軽いだけにまとわりつきやすく、また弱いのが難だけれど、動きは煙のようで、なんとも幻想的。シルフィードやウィリーにはぴったりな質感だ。

出来上がった衣裳をトルメ[に着せておいたところへ、ちょうど来客があった。曰く
「こんなシルフィードも可愛いわねぇ。」

3月に観たパリ・オペの『ジゼル』では、2幕のウィリーがこんな感じだった。最近は、すっきりでシャープなのが””cool””な印象で流行っている気がするけれど、こんな””いかにも””なロマンチックスタイルもまた、ノスタルジックで””cool””なんじゃなかろうか….。”