オディール

利き手、利き眼、利きカーブ
漸く半円分が終わり、反対側の刺繍に着手。これも下描きはせず、ブレードのアウトラインをガイドにひと粒ずつ縫い付けていくのだけれど、綺麗な線対称を描くのに意外と手こずったりする。右カーブでも左カーブでも針は右から左に進めるので、手の感覚でやり安さに差があるのだ。単にそのカーブが左右のどちらに膨らんでいるかだけでなく、Rが大きくなるのか、小さくなるのか、その角度によっても、やり安さが違う。
考えてみれば、ヒトの顔を描こうとすると、右向きと左向きでは描きやすさが違う。訓練次第でどちらも変わりなく描けるようになるだろうけれど、眼から入ってくる情報と脳からの伝達で動かしている指の関係には、””利きカーブ””があるってコトらしい。