海の向こうから

サクラサク
三寒四温とはよく言ったもの、なかなか暖かい春めいた陽気が安定しない東京では、桜の開花にはもう少し時がかかりそうだが、海の向こうから、嬉しいお知らせが届いた。

1月のブログで取り上げた2着のキューピッドを納品したお客様から、2月27日に行われたユース・アメリカ・グランプリのサンフランシスコ卵Iで1位になったというご報告のメールをいただいたのだ。

このお客様からは、衣裳を発送した後、「スカート丈がほんの少しだけ短すぎるようなのですが….。」というご連絡をいただいた。
この衣裳のもともとのデザインとして、スカート丈は””お尻がぎりぎり隠れる程度””をイメージしており、出来上がった衣裳をご本人に近いサイズのトルメ[に着せた時も、私としてはイメージ通りの丈だった。それが短すぎるとなると、最初からお互いにイメージしていたスカート丈が違っていたようだ。こういった誤解を避けるためにも、具体的な数字を示して確認するべきだった、と反省しつつ、本来のこちらのイメージについて説明した上で、お直しをする場合の方法を返信した。

すると、ニューヨークから出張レッスンをしていただいている先生からは「パーフェクト」とのコメントをいただいた、との返信が来たのだ。「元々スカートではなく、チュニックなので、スーパーショート丈が本当」という見解だったとか。その旨、普段レッスンを受けている先生にも説明され、結果、お直しをせずに、そのまま出場されたとのことだった。

本番の舞台袖では、ほかの出場者の先生や関係者の方々が、”可愛い!”と言っていたのを耳にされたとか。こういう報告をいただけるのは本当に嬉しい。

本番にあたっては、2日前に捻挫をしてしまい、出場断念が懸念される中、できる限りの治療をされて、本番に臨んだということで、ご本人の精神力の強さが、良い結果を導いたのだろう。
次はニューヨークでの決選に出場されるとのこと。次回は万全の体調で、ご本人の力を精一杯発揮できるよう、海の彼方から願わずにはいられない。