修繕あれこれ 不可解なキズレンタルから返却された衣裳は、汚れや破損箇所などをチェックし、必要に応じて修繕する。一見しただけでは目立たなくても、チュールは裂けやすいので、スカートのチェックには特に注意が必要だ。 スカートのトラブルで一番多いのは背中心の接ぎが裂けてしまうことだ。これは脱ぎ着のときに生じやすく、特に小さい子供では、衣裳の着脱に親や上級生が手伝う際、子供達が着やすいように大きく広げてしまうのだろう、勢い、チュールが裂けてしまう、というわけだ。 他にも、衣裳を着て膝をついたり、座ったりすれば、スカートを踏んでしまって、何かの拍子に裂けてしまうこともあるだろうし、そもそもチュールという生地が弱く裂けやすいのだから、ある程度は致し方ない。 ところが、先日見つけたものは、今までに見たこともないような破れ方だった。なんと、一番上のチュールの裾が数センチ毎に切り込みでも入れたかのように裂けていたのだ。破損が見られるのは一番上のチュールだけで、一部が大きくかぎ裂きになっている他、スカートの前半分の裾が、5cm間隔程度の短冊状に裂けているのだ。 一体何をどうしたらこんな風に裂けるのか、想像がつかない。これではひとつひとつの裂け目を縫い合わせても、接ぎばかりが目立ってしまう。やはりここは1段目のスカートを全て作りなおさなければ。ウエストの接ぎも解かなければならないから、ちょっとした作業ボリュームになりそうだ。 投稿ナビゲーション 第二の指なんだか元気になる舞台