忘れ事

4か月前の注文

1239269771バレエスタジオによってまちまちだろうが、発負?フ詳細というのは本番の4か月前ぐらいに決定するところが多いようだ。もちろん日程や会場、ゲストの男性などは1年前からブッキングした上で、の話だが。

演目や配役が決定すると、私のような衣裳屋さんにも問い合わせや錐桙ンが入ってくる。錐桙ンが入るのが本番の3~2か月前、というのが、一番多いように思う。

クライアントさんによっては、もっと早くからご相談をいただくこともある。こちらとしては、早いほうが時間に余裕があるから、助かるのは間違いない。そんな時は、余裕のあるうちにどんどん仕事を進めておく方が得策だ。間際になってバタバタしたくないし、例え半年先の納期であっても、今から手をつけられるのであれば、とっととやっておきたい。

さて、これは、去年の暮れに注文をいただいていたチュチュのお直し。丈出しのオーダーだったが、できるだけシンプルな作業でリフォームしたかったため、ボディとスカートの接ぎを解くことはせず、既存の1段を外して、丈の長い1段を足し、外した1段を戻す、という作業になった。

本来なら、一番上の段が一番スカート丈が長いのだが、一番上のチュールにラインストーンがついているため、この段に手を付けることが出来ず、2段目で丈出しをしたため、スカート丈の減り方がちょっとビミョーな感じではあるが、なんとか形にはなったと思う。

この作業は、チュチュが持ち込まれた暮れの内に終了し、工房の隅で出番を待っていたのだった。で、このチュチュの納期は今月半ば。いよいよ、他のレンタル品と共に、発送の準備をしようと取り出してきて、気付いた。
「糸止めが、まだだった……..。」
チュチュのリフォームが終わった事をクライアントさんに連絡した時、糸止めも頼まれたのをすっかり失念していたのだ。
慌ててトルメ[に着せ、糸止めをする。あまりにも前にリフォームが済んでしまったので、すっかり最後の仕上げを忘れてしまったのだ。早めに気付いてよかった。