ベルベットのチュチュ

漆黒
先週は4月だというのに雪が降った東京。今日は穏やかで春らしい天気になった。
さて、黄金週間までにあと2着ほど、仕上げなければならない。

早速とりかかったのは、ベルベットのチュチュ。クライアントさんからは、多少、値段がはっても、高級なもので、というリクエストだが、この時期にベルベットというのは季節外れなので、残念ながら、選択肢は多くない。いつも使っている舞台衣裳生地がメインの問屋さんでは、別珍は定番として扱っていても、ベルベットは扱っていないので、服地屋さんで探すことになる。とはいっても、店先に並んでいるのは夏物の生地ばかり。結局、ベルベットを定番として扱っているドレス服地屋さんで入手した。

1271665733まさに””漆黒””というべき黒。光を吸い込んで、真紅ならぬ真黒。起毛生地なので、ピン打ちでは本縫いができないため、全ての工程でしつけ縫いが必要となる。ミシンの糸調子もアタッチメントもベルベット専用に調節する必要があり、決して扱い易い素材ではないが、その独特な風合いはやはりベルベットでなければでない魅力。そこにこだわったオーダーだからこそ、結果を出したいものだ。”